歯科医師国家試験で内科がますます重要に!
これまで「デンスタ」では和漢薬やオレンジプランについてとりあげてきましたが、超高齢社会により、歯科医療においても高齢者への対応や医科との連携のための内科的知識が求められるようになっています。
歯科医師国家試験でも、平成26年の出題基準に「高齢者や全身疾患を持つ者等への対応に関する出題」と明記されてから、高齢者や全身疾患に関する出題が増加傾向にあります。
令和5年の出題基準でも「歯科医師として必要な和漢薬を服用する高齢者や全身疾患を持つ者等への対応に関する内容」とあり、今後も一定数の出題が見込まれます。
事実、出題基準に明記される前は内科や検査値に関連する問題は10問以下でしたが、115回では22問、116回では20問が出題されています! ※デンスタ事務局調べ
もちろん臨床に出てからも大事!
内科の知識が足りないと、患者の全身状態を把握できず、適切な治療が難しくなる可能性があります。
たとえば、高血圧や糖尿病などの内科的疾患を患っている患者が歯科治療を受けた際に、これらの状態が悪化するリスクがあります。
国試合格のためだけでなく、臨床に従事するようになってからも必要となる知識です。
内科の知識を楽しく身につけよう
内科の成書は多くあり良書もあります。ただ医科向けだったり、歯科国試対策としては分量が多かったり、「どこまで勉強すればいいのかわからない!」という声をよく耳にします。
そんな歯学生の声にこたえて誕生したのが、『歯学生のための内科ビジュアライズ』です。
『内科ビジュアライズ』は歯学生向けの内科学習書です。すべての病態や疾患をイラストで表現しており、イメージがわきやすく、楽しく理解できるのが特徴です。
第1章 おさえておきたい全身症候の定義
重要な全身症候の定義についてイラストでわかりやすく解説しています。病態の正しい理解を身につけましょう。
第2章 検査値
検査の概要や検査値の意味をイラストとともに解説しています。国試対策として覚えておくべき基準値、異常値で疑われる疾患についておさえられます。
第3章 歯科で留意すべき全身疾患
歯科医師として臨床で重要な、また国試対策として必要な約60の疾患について解説しています。疾患の解説と歯科臨床での注意点を一緒に学べます。
内科の知識は、口腔外科学、歯科麻酔学、高齢者歯科学などとつながっているため、歯学のさまざまな科目で活かされます。
また土台となる基礎系科目(薬理学や生理学)の知識の整理もでき、科目ごとに学んだ知識を関連付けてつなげていくことにも役立ちます!
『内科ビジュアライズ』で国試に合格しよう!
『内科ビジュアライズ』は、国試で内科の問題を解くための力をつけるのに最適な書籍です。
イラストでわかりやすく解説されているので、学習範囲のポイントをつかみきれていない学生でも、楽しく学ぶことができます。
後回しになりがちな科目ですが、『内科ビジュアライズ』で必要な知識を身につけ、国試合格と、安心・安全な歯科医療の提供をめざしましょう!