今回は矯正装置についてです!
見た目(画像)と名前・適応が一致するか、早速クイズで確認してみましょう!
【第1問】
▼正解はこちら▼
【第1問】解答
これは「ヘッドギア(上顎顎外固定装置)」です!
【構造】
ヘッドキャップあるいはネックバンド:頭部あるいは頸部を固定源とします
フェイスボウ:インナーボウとアウターボウからなります
バンド:バッカルチューブがろう付けされた大臼歯バンドです
ゴムリング:アウターボウとヘッドキャップの間に設置して矯正力を発揮します
抵抗源の位置によってハイプルヘッドギア、ストレートプルヘッドギア、ロープル(サービカル)ヘッドギアに分けられます。
・ハイプルヘッドギア:上顎の成長抑制、上顎大臼歯の圧下
→FMA減少
・ストレートプルヘッドギア:上顎の成長抑制、上顎大臼歯の遠心移動
→FMA変化なし
・ロープル(サービカルプル)ヘッドギア:上顎の成長抑制、上顎大臼歯の挺出による咬合挙上
→FMA増加
【適応】
混合歯列期:上顎過成長
永久歯列期:加強固定
【第2問】
▼正解はこちら▼
【第2問】解答
これは「上顎前方牽引装置」です!
フェイシャルマスクタイプとホルンタイプ(チンキャップタイプ)があります。
フェイシャルマスクタイプは上顎を前下方へ牽引します。
ホルンタイプは上顎を前下方へ牽引することに加え、下顎を後上方へ牽引します。
【構造】
フェイシャルマスクあるいはヘッドキャップ:前頭部あるいは頭部を固定源とします
ゴムリング(エラスティック):口腔内装置とフェイシャルマスクの間に設置して矯正力を発揮します
口腔内装置:リンガルアーチやNanceのホールディングアーチ、急速拡大装置、マルチブラケット装置などが使われます
チンキャップ:ホルンタイプに付属します
【適応】
フェイシャルマスクタイプ:上顎劣成長
ホルンタイプ:上顎劣成長および下顎過成長
【第3問】
▼正解はこちら▼
【第3問】解答
これは「リンガルアーチ(舌側弧線装置)」です!
【構造】
維持バンド:左右の第一大臼歯に装着します
維持装置:維持バンドの舌面にろう付けし、脚部と主線を維持します
主線:直径0.9mmのワイヤーを用います
補助弾線:直径0.5mmのワイヤーを用います。補助弾線の活性化によって矯正力を発揮します
【補助弾線の種類】
単式弾線:舌側転位している歯の唇側移動に使います
複式弾線:単式弾線に屈曲を入れたもので、歯の唇側、頰側移動に使います
連続弾線:両端がろう付けされたもので、小臼歯の頰側移動に使います
指様弾線:前歯や小臼歯の近遠心移動に使います
【適応】
混合歯列期の歯槽性および機能性下顎前突
1〜2歯の近遠心・唇舌側転位
顎間固定(Ⅱ級ゴム、Ⅲ級ゴムなど)の固定源
顎内固定の加強固定
保隙装置
【第4問】
▼正解はこちら▼
【第4問】解答
これは「トランスパラタルアーチ」です!
【構造】
維持部:おもに第一大臼歯に装着します
パラタルアーチ:口蓋中央部にループを付与します
【適応】
加強固定(上顎大臼歯の近心移動の防止)
大臼歯の遠心回転や遠心移動
【第5問】
▼正解はこちら▼
【第5問】解答
これは「マルチブラケット装置」です!
【構造】
ブラケット:アーチワイヤーを装着するスロットがあります
バッカルチューブ:おもに最後臼歯に装着し、アーチワイヤーを維持します
アーチワイヤー:弾性変形によって矯正力を発揮します
結紮線(リガチャーワイヤー):アーチワイヤーとブラケットを固定します
【適応】
永久歯列期に行う本格矯正治療
いかがだったでしょうか?全問正解できましたか?
装置の構造や適応を、画像とあわせて確認することで、しっかりと知識を定着させていきましょう!
矯正治療で使うプライヤーについてはこちらの記事で確認できます!
矯正装置クイズは第2回、第3回と続きます!