【暗記チェック!!】プライヤーの種類と見分け方② 実際の国試に出題された問題を解いてみよう!

国試対策

前回は代表的なプライヤーについて確認しました。

今回は実際の国家試験の問題を解いて、出題形式に慣れていきましょう!

 

 

114C76

 矯正装置装着前の口腔内写真(A)と歯科治療で用いる器具の写真(B)を別に示す。

 矢印で示すものを歯間に挿入する際に用いるのはどれか。1つ選べ。

a ア

b イ

c ウ

d エ

e オ

 

 

解答 B

解説

矢印で示されているのは、歯間分離を目的としたエラスティックセパレーターです。

エラスティックセパレーターの挿入に使うのは、イのエラスティックセパレータープライヤーです。

アはTweedのループフォーミングプライヤーです。角線のループ付与に使います。

ウはリガチャータイイングプライヤーです。結紮線を締めるときに使います。形状がエラスティックセパレータープライヤーと似ていますが、リガチャータイイングプライヤーには中央に結紮線をかける円の構造があるのが特徴でした。

オはユーティリティープライヤーです。結紮やアーチワイヤーの把持に使います。

 

 

 

113D44

 矯正歯科治療中の口腔内写真を別に示す。

 アーチワイヤーの屈曲に用いるのはどれか。2つ選べ

a Howeのプライヤー

b Youngのプライヤー

c ユーティリティープライヤー

d Tweedのアーチベンディングプライヤー

e Tweedのループフォーミングプライヤー

 

 

解答 D,E

解説

写真から、レクタンギュラーワイヤー(角線)にクロージングループが付与されており、前歯部の舌側移動を行っていることがわかります。

Howeのプライヤーは結紮やアーチワイヤーの着脱に使い、ユーティリティープライヤーは結紮やアーチワイヤーの把持に使います。つまり、この2つはワイヤーの屈曲には使いません。

Youngのプライヤーは丸線の屈曲に使います。角線の屈曲には使いません。

Tweedのアーチベンディングプライヤーは角線の屈曲やインセット、オフセット、トルクの付与に使います。

Tweedのループフォーミングプライヤーは角線にループを付与するときなどに使います。

 

 

 

113B41

 矯正用器具の写真を別に示す。

 アーチワイヤーをブラケットに結紮するのに用いるのはどれか。2つ選べ

a ア

b イ

c ウ

d エ

e オ

 

 

解答 B,C

解説

アはバードビークプライヤーです。丸線の屈曲に使います。

イのHoweのプライヤーやウのリガチャータイイングプライヤーは、リガチャーワイヤーを結紮することでアーチワイヤーをブラケットに固定するのに使います。また、Howeのプライヤーはアーチワイヤーの着脱にも使います。

エはループフォーミングプライヤーです。角線にループを付与するときなどに使います。

オはバンドリムービングプライヤーです。維持バンドを歯から撤去するときに使います。

 

 

プライヤーについて、しっかり理解できていたでしょうか。

治療の流れや使うシーンをイメージしながら整理しておきましょう!

 

 

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