前回は新オレンジプランの7つの柱について説明しました。
第2回では、それぞれの具体的な施策をみていきましょう。
新オレンジプランの具体的な施策
広報や学校における教育活動のほか、認知症サポーターの養成を行っています。
認知症サポーターとは「認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守り、支援する応援者」のことです。
2022年9月時点で約1,400万人となっており、それぞれの地域で活躍しています。
早期診断・早期対応のためにかかりつけ医の認知症対応力向上や行動・心理症状(BPSD)への適切な対応、医療・介護の連携推進などを行っています。
65歳未満で発症する認知症を若年性認知症といい、全国で約4万人近くいるとされています。
若年性認知症の人への総合的な支援を行っています。
情報共有を助ける認知症カフェの設置や介護ロボットの開発など、介護者の負担軽減をめざしています。
バリアフリー化の推進や、地域での見守り体制の整備を行っています。
認知症の病態等の解明を進め、早期発見や診断法の確立、根本的治療薬の開発などにつなげています。
認知症の人やその家族の視点の重視を柱の一つとして掲げ、6つの柱のすべてに共通する新オレンジプラン全体の理念としています。
なんとなく、それぞれの具体的な対策について理解できたでしょうか?
細かい部分まで暗記する必要はありませんが、7つの柱を思い出す際のイメージとして結びつけていくとよいでしょう。
国家試験では?
気になる歯科国試での出題ですが、実は認知症についての問題として新オレンジプランの内容が出題されています!
認知症の現状で正しいのはどれか。1つ選べ。
◯e:国は認知症サポーターの養成を進めている。
認知症サポーターについては今回説明した通りです。
新しく出題基準に記載された内容は、今後も国家試験に出る可能性があるので注意しておきましょう!