令和5年版国家試験出題基準 にも記載のある「健やか親子21(第2次)」について、皆さんどれくらい知っていますか?
なんとなく「母子保健対策のこと?」くらいで覚えている人もいるのではないでしょうか。
ここでは 健やか親子21(第2次)について、簡単に説明していきます。
健やか親子21(第2次)って何?
健やか親子21(第2次)とは「すべての子どもが健やかに育つ社会」の実現をめざして設定された、厚生労働省が推進する母子保健の国民運動計画のことです。
健康日本21 の親子版、そんなイメージでよいです。
健やか親子21(第1次)は2001~2014年(平成13〜26年)まで実施されており、いったん最終評価が行われました。
健やか親子21(第2次)はこれをふまえて、2015~2024年(平成27〜令和6年)までの10年計画で行われています。
健やか親子21(第2次)の課題
さて、ここからが重要なポイントですが、健やか親子21(第2次)には3つの基盤課題と2つの重点課題があり、課題ごとにいくつかの指標が設定されています。
厚生労働省:「健やか親子21(第2次)」について 検討会報告書 より
まずは3つの基盤課題です。
健やか親子21(第1次)の課題と現状の母子保健を取り巻く環境をふまえて設定されています。
基盤課題B:学童期・思春期から成人期に向けた保健対策
基盤課題C:子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり
さらに、基盤課題からとくに重点的に取り組む必要があることとして、2つの重点課題が設定されています。
重点課題②:妊娠期からの児童虐待防止対策
いかがでしょう?
それぞれの課題をみて、どのようなイメージをもちますか?
たとえば、
基盤課題は ”すべての親子の成長に合わせて対応できるようなベースとなる課題”
重点課題は ”社会的に重要でより深い対応が必要となる、特定の悩みを抱えた親子に当てはまるような課題”
というのはどうでしょうか。
これは一例ですので、皆さん自分のことばでイメージして健やか親子21(第2次)の概要をつかんでください。
次回はさらに細かく、それぞれの課題に設定された指標についてみていきます!
▽第2回はこちら!
KEYWORD “健やか親子21②” 課題に設定されている「指標」とは?