【歯科国試・CBT対策】歯科器材オールガイド#018 気管カニューレ

国試・CBT対策

歯科器材オールガイド

今回は気管カニューレについて解説!

 

何に使う?

気管カニューレは気管切開を行った際、切開孔に挿入して気道を確保するための器具です。カニューレを留置することで確実な気道確保が可能となるだけでなく、挿入部位からの分泌物の吸引やコネクタ部への人工呼吸器の接続など、高度な長期呼吸管理を行うことができます。

 

臨床では?

気管カニューレの管理について

気管カニューレは、カフや内筒の有無などによりさまざまな種類がありますが、自発呼吸、誤嚥リスク、気管の太さ、発声機能、などによって適応するものを選択します。
また、カフ付きの場合、カフ圧を高くしすぎると気管粘膜を圧迫してしまうため、20〜30cmH2O(19.6〜29.4hPa)程度に調整することが推奨されます。

 

気管カニューレ装着患者の摂食・嚥下について

気管カニューレの装着により喉頭挙上が物理的に阻害され、誤嚥のリスクが高まります。また、カフ付きの気管カニューレを使用していてもカフ下部への唾液や飲食物の侵入は完全には防止できません。誤嚥性肺炎の原因となるため、カフ上部の定期的な吸引が必要となります。

 

スピーチカニューレの特徴

一般的な気管カニューレを挿入している場合、呼気の気流が声帯を通らずにカニューレのコネクタ部分から体外へ排出されてしまうため、声帯が振動せず、声が出せません。そのため、誤嚥のリスクが低く、発声が可能な状態あるいは発声訓練を行うときなどは、「スピーチカニューレ」を使用します。
スピーチカニューレのスピーチバルブは吸気時は開いて空気を取り込み、呼気時は閉じるという一方弁となっています。カニューレの気管内挿入部分には側孔が設けられており、声帯側へと息が誘導されるため発声が可能となります。

摂食嚥下訓練の過程で気管カニューレを変更することがありますが、スピーチカニューレは他のタイプのカニューレと比べて声門下圧を保ちやすく、誤嚥物などの喀出に有利に働くため、訓練時によく用いられます。

なおスピーチカニューレ使用中の就寝時やネブライザー療法の際には、スピーチバルブを一時的に取り外す必要があるため注意が必要です(就寝中の窒息防止、ネブライザーのミスト吸入不良防止)。

 

国試ではどう問われている?

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気道確保に用いる器具・器材の写真を別に示す。

気管内に挿入して用いるのはどれか。2つ選べ

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

答え D E

「実践」で解説も確認してみましょう。

アプリ「実践 for iPad」で記事の問題番号を検索したら、付箋機能で保存しておくと、あとで「器材系問題」をすべて集めることができます!

【実践 for iPad 使い方講座 応用編③】復習に[付箋]と[問題セット]を活用しよう!
【FAQ】付箋の名前を変更する方法を知りたいです。

復習の際に、ぜひ活用してみてください!

気管カニューレに関する出題はまだ少ないものの、医療現場での重要性などをふまえると出題頻度が高まる可能性は十分にあります。気管挿管との違い、目的や構造、注意点などおさえておきましょう!

 

科目

口腔外科学

歯科麻酔学

摂食嚥下リハビリテーション学

 

参考・出典

NewText』では⑧高齢者・麻酔の「歯科麻酔学」Chapter02-07気管挿管以外の気道確保や関連手技で詳しく解説しています。

 

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