歯科器材オールガイド
この器材の名前はなに?
答え ウェッジ
使い方は?
ウェッジはおもに歯間分離を目的とし、下部鼓形空隙に挿入して使用します。
下部鼓形空隙にフィットするように、断面は一般的に三角形になっています。
国試ではどう問われている?
114A81
63歳の男性。下顎右側第二大臼歯の食片圧入を主訴として来院した。5年前に7┐の齲蝕治療を受けて症状なく経過していたが、1週前から自覚するようになったという。エアーで一過性の疼痛を認める。診断をした結果、コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(A)と使用する器具の写真(B)を別に示す。一連の治療過程を図に示す。
この器具を使用する時期はどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
答え A、C
他にも106B20、111A52、111D75、112C78、113C59、115D75などでウェッジに関する問題が出題されています。
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・【実践 for iPad 使い方講座 応用編③】復習に[付箋]と[問題セット]を活用しよう!
・【FAQ】付箋の名前を変更する方法を知りたいです。
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臨床では?
窩洞形成前にウェッジを挿入することで窩洞形成中の歯肉の損傷や隣接歯歯面の誤切削を防ぐ操作です。また、レジン充塡する直前ではなく、窩洞形成の段階などからウェッジを挿入しておくことで時間をかけて確実に歯間分離をすることができます。
(国試106B20)
歯間部に挿入した隔壁をウェッジで固定することで修復材料の側方および歯肉側への溢出を防ぎ、辺縁適合性を向上させることができます。
(国試113D82)
材質は、木製やプラスチック製があります。透明なプラスチックを用いることで、コンポジットレジンによる隣接面修復の際に光照射器の光を妨げないよう配慮されている商品もあります。
関連する器材
●セパレーター(アイボリー型、エリオット型、フェリアー型)
●隔壁(マトリックス)
●トッフルマイヤーのリテーナー
●リング状リテーナー(バイタインリング)
科目
●保存修復学
参考・出典
『NewText④保存』の「保存修復学」Chapter05-02歯間分離法、隔壁法、歯肉排除で詳しく解説しています。