第118回 国試結果を読み解く! ①合格率と受験者動向 気になる合格率は?

国試情報

厚生労働省より公表された第118回歯科医師国家試験の結果から、合格率と受験者の動向を解説。
今年の合格率はどうだったのか、そこから今後の対策をどう考えればよいのか。
近年の結果も比較しながら見ていきましょう!

 

118回の試験は2月1日・2日

2025年2月に行われた第118回歯科医師国家試験。
試験日は2月1日(土)・2日(日)の2日間で、全国8都道府県で実施されました。合格発表は翌月の3月14日(金)で、午後2時より厚生労働省ホームページで公表されています。あわせて問題の解答や合格者数、合格基準なども公表されました。

まずは、試験までの流れを確認しましょう。

 

例年、7月に厚生労働省より試験日や出願手続について公表され、11月が出願となっています。また試験の時間割や試験会場については、1月ころに交付される受験票で告知されます。

119回の試験については、例年どおりであれば2025年7月に発表されます
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118回合格率は上昇!?

第118回歯科医師国家試験の合格率は、全体では70.3%。近年は65%前後で推移していましたが、前回より4.2ポイント上昇しました。全体の合格率が70%を超えるのは106回以来で、12年ぶりということになります。
また新卒・既卒別でみても、新卒生は84.0%、既卒生は44.9%となっており、いずれも近年では高い合格率でした

しかし、受験生の正答率(※)をみると問題自体はやや難化傾向にあり、また、今後の動きも不透明であることから、依然として気を引き締めて対応すべき状況といえます。これまでと同じように、早めに国試対策に着手するなど万全の準備が求められます
※麻布デンタルアカデミー「国家試験採点サービス」データより

 

 

受験者数、合格者数からわかること

では、合格者数はどうでしょう。

 

118回の出願者数は3,431人、受験者数は3,039人、合格者数は2,136人でした
近年、合格者数は2,000〜2,100人程度なので、118回では合格者数は多めとはいえ、飛び抜けて増えたということはないようです。一方で、出願者数・受験者数は例年よりも少なめだったので、この両面が合格率の上昇に影響しているといえそうです。

118回の合格率は近年では高めの結果となりましたが、これらの人数をみると単に受かりやすくなったとはいえません。また、今後の動きは不透明で、この傾向が続くとされているわけでもありません。
受験生の皆さんは、例年と同様に、早期から計画的に、また最新の出題傾向をふまえた対策が求められます。気を抜かずに堅実に対策をすすめましょう。

次回は、新卒生・既卒生の傾向をさらに深掘りし、試験対策のヒントを探っていきます!

イラスト:limop

 

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