注目の新コンテンツがスタート!【歯科国試・CBT対策】歯科器材オールガイド#001

国試・CBT対策

歯学生のための「歯科器材オールガイド」が、ついに始動です!

歯科医師国家試験(歯科国試)では、歯科器材の知識が毎年のように出題されています。
でも「器材の名前は知ってるけど、使い方や特徴までは自信がない」「見たことはあるけど……」という歯学生も多いのではないでしょうか?

今春からスタートする「歯科器材オールガイド」では、歯学生が国試・CBT対策で覚えておきたい代表的な器材や機器等をピックアップし、わかりやすく丁寧に解説していきます。

器材の【名称】【特徴】【歯科国試やCBTでの出題傾向】【臨床での実際の商品例】といった項目を整理し、「ただ暗記する」だけでなく、「どう使うのか」「何に使うのか」まで具体的にイメージできる構成にしています。

「この器材って、何の用途で使うんだっけ?」
「歯科医師国家試験では、どんなふうに問われるの?」
「臨床現場ではどんな製品が使われているの?」

そんな疑問をスッキリ解消しながら、歯科器材の理解を深め、確実に知識を積み上げられる連載を目指します。

国家試験対策はもちろん、CBTの直前チェック、さらには臨床実習やOSCEの準備にも活用できるように。
そして将来の臨床現場をイメージできるように──
一つひとつの器材や装置を、丁寧に紹介していきます。

毎回少しずつ、無理なく、でも着実に。
歯科医師としての未来に必要な“歯科器材の基礎力”を、一緒に固めていきましょう!

 

歯科器材オールガイド

この機器の名前はなに?

 

答え 舌圧測定器

 

使い方は?

舌圧測定器のバルーンを舌と口蓋の間に挟み、患者が舌でバルーンを口蓋に押し付けることで舌圧を測定します。

 

国試ではどう問われている?

112D55

77歳の女性。食事時間の延長を主訴として来院した。半年前から自覚しているという。脳梗塞の既往がある。口腔内診査の結果、上下顎全部床義歯の適合は良好であった。ある検査を行ったところ基準値よりも低値を示した。検査機器の写真を別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ

a 舌抵抗訓練
b 舌可動域訓練
c バルーン拡張訓練
d 舌接触補助床の製作
e タングガードの製作

答え A、D

113B60では、舌圧測定の結果から患者に起こり得る症候を問う問題でした。

「実践」で解説も確認してみましょう。

アプリ「実践 for iPad」で記事の問題番号を検索したら、付箋機能で保存しておくと、あとで「器材系問題」をすべて集めることができます!

【実践 for iPad 使い方講座 応用編③】復習に[付箋]と[問題セット]を活用しよう!
【FAQ】付箋の名前を変更する方法を知りたいです。

復習の際に、ぜひ活用してみてください!

 

臨床では?

JMSの舌圧測定器が有名です。

口腔機能低下症の診断基準に「低舌圧があり、舌圧測定器が測定に使われます。最大舌圧が30kPa未満の場合、低舌圧とされます。口腔機能低下症は平成30年度から保険適応となり、検査や治療に遭遇する場面は増えています。

また、脳卒中や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などでは舌圧低下による摂食嚥下障害が起こることがあり、リハビリ(舌抵抗訓練など)やリハビリの効果測定にも用います。

 

関連する器材や装置

舌圧子:舌抵抗訓練を行う際に使用します。舌圧子を舌に押しあて、その力に抵抗してもらうことで舌の筋力を向上させます。

舌接触補助床(PAP:Palatal Augmentation Prosthesis):低舌圧などによる舌機能低下を補う装置で、口蓋床や上顎義歯の口蓋部に厚みを付与した口腔内装置です。嚥下時の食塊移送を改善します。

 

科目

摂食嚥下リハビリテーション

口腔衛生 

 

参考・出典

NewText⑧高齢者・麻酔』「高齢者」Chapter03-02摂食嚥下リハビリテーションの流れ03-03摂食嚥下障害の検査で詳しく解説しています。

 

 

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