シリーズ歯科国試カコモン攻略② 解くだけにしない! 知識が身につく過去問の使い方

書籍の特徴・進め方

歯科国試対策で重要な「過去問」。
このシリーズでは、過去問演習をより効果的にすすめるために知っておくべきポイントについて解説します。

今回はズバリ、過去問を使った知識の身につけ方について。過去問に取り組みながら効率よく国試対策に必要な知識をインプットしていく方法を紹介します!

 

今さらだけど「過去問が大事」な理由

国試対策で必ず言われる「まずは過去問」。国試対策のスタートは過去問題集を入手すること、といっても過言ではありません。
それは国試対策を効率よくすすめるためには、過去問を使った学習が有効だからです。もちろん、過去問だけをやっていれば大丈夫かというとそうとは言えない面もありますが、とくに実習やマッチングなど時間が足りない現役生にとっては、過去問を解くことが合格への最短距離といえます。

過去問を解く目的には大きく以下があります。

① 問題形式に慣れる
設問文の設定や問題画像、さらに計算問題、順序問題といった出題形式を体験できる。

② 出題傾向の把握
どのような深さ・難易度なのか、どんなテーマが頻出なのかが把握でき、対策ができる。

③ 必要な知識の習得
問題を解く過程で知識が定着し、応用力が身に付く。

このなかでとくに過去問を使った国試対策で意識したいのが、②出題傾向の把握③必要な知識の習得です。

 

解きながら周辺知識を身につけていく!

国試では例年、過去問からもう一歩踏み込んだ類題✕選択肢からの出題がみられます。逆に考えると、同テーマでの出題はみられるものの、まったく同じ問題というのは多くはありません。

過去問を解くというと「正解してつぶしていく」と考えがちですが、重要なのは「解きながら知識を身につけていく」ことです。国試合格には過去の問題そのものでなく、プラスαの問題に解答する力が求められるので、大事なのはその問題に正解できるかだけではありません。
そのため、たとえばよく言われる「1周目(初回)」はあまり正誤にこだわらず、解説を一つひとつ読み込んで周辺知識をしっかり身につけていくことが大事です。解けたとしても、他の選択肢を正しい理解で「違う」と判断できているか、解答に至るまでの思考過程が正しかったか、ていねいに見ていきましょう。これにより、国試の問われ方、出題範囲・深さをつかむこともできます

 

「実践2026」ではこの国試の傾向をつかむこと、また解きながら知識を身につけることを重視し、選択肢解説と「ここ大事」などのまとめを充実させています。また、膨大な過去問からとくに知識のインプットにふさわしい問題を精選し、書籍に収載しました(ただし、傾向をつかむため、また大学の試験対策などに対応できるよう、近年10年分は全問収載としています)。
苦手科目、さらに時間不足が予想される場合には、「Must!マーク」の問題を1周目として解くといったすすめ方もできます。

 

“関連づけ”で知識定着の効率アップ!

問題を解きながら知識をつける場合、できるだけ関連づけて効率よく学習していきたいものです。意味のある情報はより長く記憶に保持することができるといわれており、バラバラな知識の暗記より、関連づけられた知識のほうが定着しやすいといえます。
そういった意味でも、1つの問題に対して選択肢の解説を読み込むことで得られる知識は大変貴重です。また、インプットを重視する段階では、できるだけ関連するテーマをあわせて解いて知識を身につけていくのが望ましいでしょう。

「実践2026」は書籍では「出題テーマ」を明示して類似テーマの問題を並べることで、関連をより意識しやすい構成としています。また、iPadアプリでは特定の回数を抽出したりシャッフルして解くことができるので、知識の定着の確認が効率よくできます。

 

過去問を使った国試対策では、「解きながら知識をつけていくこと」が重要です。
そのために、解説を一つひとつ読み込んで正誤の理由を確認し、周辺知識をしっかり身につけていくこと。これを意識して取り組んでください!

第3回は、学んだ知識を定着させるコツ を紹介します!

 

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