【図解でわかる!】止血機構と抗血栓薬①

国試・CBT対策

今回は止血機構と抗血栓薬についてまとめていきましょう!
まずは止血機構についてです。
止血機構は、一次止血二次止血線溶の3つの過程からなっています。
一次止血では血小板、二次止血では凝固因子、線溶ではプラスミンがかかわっています。
図で確認しましょう。

 

二次止血の凝固カスケードについて、もう少し詳しくみていきましょう。

血液凝固因子が階段状に連続するように活性化されて、最終的にフィブリンが形成される反応を凝固カスケードといいます。下の図で示すように、凝固カスケードには血管外の組織因子に関連する外因系血管壁や血管内異物に関連する内因系の2つの経路があります。

血液凝固因子の特徴を表で確認しましょう。

略称 凝固因子名 特徴
第Ⅰ因子 フィブリノゲン 分子量最大
第Ⅱ因子 プロトロンビン ビタミンK依存性
第Ⅲ因子 組織トロンボプラスチン 外因系
第Ⅳ因子 Caイオン 分子量最小
第Ⅴ因子 不安定因子  
第Ⅶ因子 安定因子 外因系
ビタミンK依存性
第Ⅷ因子 抗血友病因子(AHF) 内因系
第Ⅸ因子 クリスマス因子(PTC) 内因系
ビタミンK依存性
第Ⅹ因子 スチュアート因子(トロンボプラスチン) ビタミンK依存性
第Ⅺ因子 血漿トロンボプラスチン先行因子(PTA) 内因系
第Ⅻ因子 ハーゲマン因子 内因系
 

 

止血機構に関する問題は国試では頻出です。
必修問題として出題されることも多いため、正確に理解しておく必要があります。
止血機構について国試ではどう問われているのか知りたいという方には「NewText」シリーズがおすすめです!
NT①基礎 正常ⅠChapter04-13「血液」や⑦外科Chapter11-09「出血性疾患の分類」などのテーマもあわせて確認すると、より知識が深まり、効率的な国試対策につながるはずです。
過去の出題内容がひと目でわかるように色字になっています。
過去問題集「実践」とも相互リンクしているので、ぜひ国試対策にご活用ください!

次回は抗血栓薬について確認しましょう!

 

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