インプラントの基本を確認していきましょう!
国家試験によく出るところを全4回で解説していきます!
第1回は、基本構造・材料、術式、治療の流れについてです。
1.基本構造・材料
インプラントは、上部構造、アバットメント、インプラント体(フィクスチャー)の3つが基本構造です。
インプラント体とアバットメントが分かれているタイプは、アバットメントスクリューによってネジ止めされます。
上部構造はチタン、金属系合金、ジルコニア、陶材、コンポジットレジンが使われます。
アバットメントスクリューはチタンが使われます。締め付ける際に材料の弾性変形による摩擦力が必要であるため、弾性変形しにくいジルコニアや陶材などは使われません。
アバットメントはチタン、金属系合金、ジルコニアが使われます。
インプラント体はチタンやジルコニアが使われます。
2.術式
インプラント体の埋入術式は、1回法と2回法に分けられます。
・インプラント体を粘膜レベル(粘膜を貫通する状態)で埋入
・インプラント体とアバットメントが一体になっているタイプと、インプラント体とアバットメントが分かれているタイプがある
・手術部位が開放創になるため、感染のリスクが高い
・上部構造の設計が粘膜レベルからであるため、自由度は小さい。また、インプラント体とアバットメントが一体であるタイプは長軸の位置に規制されるため、とくに自由度が小さい
・インプラント体を骨レベル(粘膜よりも深い状態)で埋入
・インプラント体とアバットメントは分かれている
・手術部位が閉鎖創になるため、感染のリスクは低い
・上部構造の設計を粘膜下レベルからできるため、自由度が大きい
3.治療の流れ
インプラント治療の流れを器具や用語などとあわせて確認しましょう。
※写真は同じ口腔のものではありません。流れを理解するための参考にしてください。
次回はインプラント体の選択と印象方法について確認しましょう!