【押さえておきたい!】BISモニタ① 必修として国試出題歴もあるBISモニタについて解説!

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BISモニタとは?

BISモニタは正式名をBispectral Indexといい、直近1分間に検出された患者の脳波を特殊な解析方法で数値化することで、鎮静レベル(意識レベル)を評価するための機器です。

全身麻酔で使うことがほとんどですが精神鎮静法で使うこともあり、麻酔との関係が強いモニタです。

基本的には脳波の波形変化を数値として表示しているだけなので麻酔深度そのものを表すわけではありませんが、全身麻酔では無意識状態となるため、BIS値から間接的に麻酔深度も推測することができる点がとても有用です。

 

なぜBISが必要なのか?

患者の意識を評価する方法はとても曖昧で、全身麻酔薬を投与してもホントに患者が意識を消失しているのか、麻酔の深さは適切なのかを判断する方法が、これまでなかなかありませんでした。同じ薬物投与量でも人によって効き方が異なるため、適正な意識レベルを投与量だけで評価することが難しいことも多々あります。

プロポフォールを中心とした全静脈麻酔 (TIVA)では、吸入麻酔薬による全身麻酔のように呼気中の麻酔ガス濃度の推移を麻酔管理の参考にすることができません。そのため、BISはとくにTIVAにおいて麻酔管理上非常に有用なモニタであり、使用頻度が増えています。

BISで適正な意識レベルを把握しながら麻酔管理を行うことは浅麻酔と深麻酔の両方を防ぐことにつながります。

 

浅麻酔と深麻酔はなぜダメなのか?

浅麻酔だと患者が術中覚醒を起こしてしまい、手術刺激によってバイタルサインが大きく変動します。さらに手術中の記憶が残ることで術後PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱えてしまうリスクがあります。深麻酔は麻酔からの覚醒遅延や意識障害の原因となり術後せん妄につながることもあります。

BISを用いて意識レベルを監視し適正な麻酔深度を保つことはとても重要であることがわかります。

 

BISの本体と電極(センサー)

BISは大まかに脳波解析装置本体(モニタ画面付き)とケーブル、電極(センサー)からなります。

モニタ画面


機種によって画面が多少異なりますが、この写真ではBIS値が49と表示されています。

電極(センサー)


一般的には患者の前額部に装着します。4つのセンサーがあることからクワトロセンサーとよぶこともあります。このセンサーから脳波を検出します。

 

BIS値と意識レベルとの関係

BIS値とは鎮静度を0〜100の数値で表したものです。

BIS値と意識レベルとの関係は文献によって若干異なるものの、概ね次のようになっています。BIS値は指数であるため単位はありません。また、脳波の解析によって得られた推定値であり測定値ではないため、血液検査のように厳密な値を覚える必要はありません。ポイントを押さえて覚える程度で大丈夫です。

BIS値は意識レベルを評価するうえで一つの目安となり得ますが、脳波は種々のアーチファクトによって影響を受けやすいため、BIS値が信用できるかどうかは環境によって異なります。
BIS値の信頼性に影響を与える要素については次回に解説します。


今回はBISとはどのようなもので、何を評価しているのか?という点をきちんと理解しておきましょう。

 

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