国試までの期間、どう学習するかで成績は大きく変わります。
模試で実力Up!シリーズでは模試を活用し、実力を最大限伸ばすポイントをお伝えします。
成績表をみて弱点克服!でもその前に
この時期に皆さんが取り組む課題として、成績表をみて弱点を克服する、ということがあると思います。
合格するためには避けて通れない課題ですが、取り組む前に必ず知っておいてほしいことがあります。
それは
弱点の対策は、国試の出題割合で優先順位を判断しよう!
です。
弱点対策の優先順位の考え方
成績表で苦手科目を判断するときに、よく確認に使われるのがレーダーチャートです。

このレーダーチャートでは、とくに部分床義歯学と口腔外科学で平均正答率を下回っています。
対策をする場合、どちらから手を付けたらいいでしょうか?
たとえば、以前から強い苦手意識があるので部分床義歯学から着手する、これはあっているでしょうか?
実はこの場合、口腔外科学からはじめるのが正解!です。
なぜなら国家試験での出題割合は口腔外科学のほうが圧倒的に高く、まずこちらに時間をかけたほうが本番での得点Upに結びつきやすいからです。部分床義歯学はその次に取り組む課題になります。
また、本番までの残り時間が少ないことや、弱点の克服に想定よりも時間がかかるかもしれないことを考えると、優先順位を国家試験の出題割合で決めるのが成果に直結した方法といえるでしょう。
なお、118回での出題割合は以下の表のとおりでした。優先順位決定の参考にしてください。
| 科目 | 出題割合 | 問題数 | ||
| 総計 | 一般 | 臨実 | ||
| 口腔外科学 | 17.9% | 50 | 27 | 23 |
| 衛生 | 12.9% | 36 | 30 | 6 |
| 歯科矯正学 | 9.3% | 26 | 14 | 12 |
| 小児歯科学 | 8.6% | 24 | 13 | 11 |
| 歯周病学 | 6.1% | 17 | 5 | 12 |
| 歯科理工学 | 5.4% | 15 | 15 | 0 |
| 歯科麻酔学 | 5.0% | 14 | 9 | 5 |
| 冠橋義歯学 | 4.6% | 13 | 5 | 8 |
| 歯科放射線学 | 4.3% | 12 | 11 | 1 |
| 部分床義歯学 | 3.9% | 11 | 5 | 6 |
| 保存修復学 | 3.6% | 10 | 3 | 7 |
| 歯内療法学 | 3.2% | 9 | 7 | 2 |
| 全部床義歯学 | 3.2% | 9 | 5 | 4 |
| 微生物学 | 2.5% | 7 | 7 | 0 |
| 生理学 | 2.1% | 6 | 6 | 0 |
| インプラント | 1.8% | 5 | 2 | 3 |
| 解剖学 | 1.8% | 5 | 5 | 0 |
| 薬理学 | 1.8% | 5 | 5 | 0 |
| 病理学 | 1.4% | 4 | 4 | 0 |
| 生化学 | 0.7% | 2 | 2 | 0 |
| 総計 | - | 280 | 180 | 100 |
※必修は除く。科目は過去問題集『実践』に準拠
バランス感も大切なポイント
今回、弱点対策のアドバイスとしてもう1点お伝えしたいことがあります。
それは
弱点対策は必要だが、それに集中しすぎるのは禁物!
です。
あくまでも全体をバランスよく学習することを前提に、重点的に弱点科目を対策するというイメージで学習していきましょう。
たとえば、補綴強化と称して2週間まるまる補綴しか勉強しないなどは避けてください。
例年、弱点科目の成績は伸びたものの、他科目の正答率が下がってしまい、結果として全体の成績が向上しなかった、というケースをよく耳にします。
原因としては、弱点科目に注力しすぎて他の科目を放置した結果、記憶が薄れてしまったことによると考えられます。
成績をイメージ通りにしっかり伸ばしたいなら、弱点対策はバランス感を重視!です。
残り時間の使い方で合否は決まる
国試本番まであと少し。この時期は結果に直結した学習を行う必要があります。
弱点対策の2つのアドバイス、「優先順位を正しく決める!」「バランス感を重視!」をぜひ、取り入れてください。
残り時間を有効に使い、合格を目指しましょう!
