国試までの期間、どう学習するかで成績は大きく変わります。
模試で実力Up!シリーズでは模試を活用し、実力を最大限伸ばすポイントをお伝えします。
「まぐれ当たりの問題」を探そう!
模試を活かして成績を伸ばしたい方に、知ってほしいことがあります。
それは
まぐれ当たりで正解した問題は、実力の「のびしろ」である。
ということです。
まぐれ当たりの問題とは、「たまたま正解したが、その根拠についてはわかっていない問題」といいかえることができます。
たとえば選択肢を最後の2つまで絞り込んで「こっちかな?」で正解した問題はありませんか?
あったら、それがまぐれ当たりの問題です。ポイントは2つです。
まぐれ当たりの問題では、実力で肢を絞りきれていません。その原因は詳細な知識が不足・未整理のためと考えられます。また、関連するテーマや知識についても不足していることが多いです。この点に注意して復習していきましょう。
まぐれ当たりの問題を放置すると、本番で失点につながる可能性があります。今のうちに対策を行い、確実に得点できる問題にしてしまいましょう。
ということで、まぐれ当たりの問題に取り組んでいきましょう!
1問の復習から数問分の効果を引き出そう
公開模試第2回B23を例に、まぐれ当たり問題の復習方法をみていきましょう。
本問の場合であればこんな復習の流れが想定されます。
①Adamsのクラスプの特徴を確認する
本問のテーマです。利点・欠点、利用する装置などを確認します。
②その他の維持装置を確認する
同じく維持装置の一つであるSTロックなども関連知識としておさえておきましょう。
③可撤式・固定式の装置についても確認しておく
もう一歩周辺知識に範囲を広げ、基本となる装置の分類についても再整理しておきましょう。
たとえば以下のようなことは整理できていますか?
・固定式と可撤式でそれぞれどんな装置があるか
・固定式では維持装置不要のものが多いが、術者可撤式のものでは調整のために維持機構を備えているものもある(例:リンガルアーチなど)
・可撤式では維持装置を必要とするものが多いが、作用機序により維持装置を付与しないものもある(例:アクチバトールなど)
たとえば本問の選択肢にアクチバトールがあった場合、上記のような整理ができていれば、可撤式装置だからといって、うっかり選んでしまうことはないでしょう。周辺知識を含めて整理できている強みです。
まぐれ当たりの問題があったら、関連した事項とひと回り外側の周辺知識を含め、今一度整理してみてください。未完成の部分を完成させていく、この一手間が必ず国試では役に立ちます!
問題点に向き合えれば、実力は向上する
公開模試は自分の実力を客観的に測ると同時に、自分の弱点を発見する機会でもあります。
つまり、ここで自分の問題点を逃さずに向き合うことができれば、実力もそれに応えて向上していくはずです。
まぐれ当たりの問題に取り組むことで、未完成の部分を一つひとつ完成させ、確実に成績をアップさせていきましょう!